「国分首都圏×三本珈琲×鎌倉市民」
1杯のコーヒーから始まる、
まちぐるみのフェア
トレード・アクション

国分首都圏は、三本珈琲株式会社、市民団体の鎌倉エシカルラボと協働し「鎌倉焙煎珈琲フェアトレードかまくらブレンド」の拡販を通じて、地域活性化や鎌倉市のフェアトレードタウンを推進する取り組みを支援しています。
この商品は単なる新商品ではなく、鎌倉市が目指す「フェアトレードタウン認定」を後押しするため、市民・企業・行政が一体となって作り上げたものです。味やデザインの決定に市民投票を取り入れるなど、プロセスそのものを変革。商品を中心に地域に豊かな循環を生み出す新たな挑戦をご紹介します。
「鎌倉にある工場」から「愛される地元の珈琲」へ。
市民団体との出会いが変えたものづくり

三本珈琲は2017年に横浜から鎌倉へ工場を移転しましたが、当初は地域住民との接点が少なく、「地元の珈琲」としての認知が広がっていないという課題がありました。一方、国分首都圏も「鎌倉」の名を冠した商品を開発していましたが、真の「鎌倉らしさ」とは何かを模索していました。
転機となったのは、鎌倉のフェアトレードタウン認定を目指す市民団体「鎌倉エシカルラボ」との出会いです。世界的な課題であるコーヒー生産地の貧困や気候変動(コーヒー2050年問題)に対し、消費を通じて解決を目指すフェアトレードの理念に共鳴。企業として商品を作るだけでなく、市民と共に「鎌倉の未来」を考えるプロジェクトへと発展しました。
市民が選んだ味を、未来へつなぐ形に。想いと環境配慮が詰まった「完成品」
本プロジェクトの最大の特徴は、「市民参加型」の開発プロセスです。2024年5月、鎌倉市内のイベントや寺社、学校、スーパーマーケットなどで「味」と「パッケージデザイン」を決める投票キャンペーンを実施しました。「鎌倉らしい味とは?」「未来に残したい風景は?」をテーマに、子供から大人まで、松尾鎌倉市長も含めた1,569名もの市民が投票に参加。
このプロセスを経ることで、単に商品を売るだけでなく、サプライチェーンの課題やフェアトレードの意義を啓発する機会を創出しました。投票の結果、伝統的な稲村ヶ崎の夕景デザインと、ほろ苦い余韻のある味わいが選ばれ、市民の想いが詰まった「フェアトレードかまくらブレンド」が誕生しました。
完成した「鎌倉焙煎珈琲フェアトレードかまくらブレンド」は、美味しさはもちろん、環境と社会への配慮を徹底した、中身も外側も「とことんサステナブル」な商品です。
- 原料:
- 国際フェアトレード認証を受けたコーヒー豆を100%使用し、生産者の生活改善と自立を支援。
- 包材:
- 外装・個包装ともに紙素材中心の包材を採用し、プラスチック使用量を大幅に削減。インキには植物由来のバイオマスインキを使用。
- 製造:
- 鎌倉総合工場では再生可能エネルギー(太陽光発電等)を使用し、製造工程の60%を障がい者就労支援の方々が担うなど、地域雇用の包摂性(インクルージョン)も実現しています。
- 循環:
- コーヒーの輸送に使われた麻袋は、地元の団体によってバッグなどのアップサイクル製品へと生まれ変わっています。
- 寄付:
- 鎌倉市緑地保全基金へフェアトレードかまくらブレンド1杯あたり1円の寄付を実施。コーヒーを飲むことが直接的に鎌倉の自然を守ることにつながります。
パッケージにはフェアトレードマークも。
飲むことが、地域を守るアクションに。広がる「共創」の輪とアワード受賞
2025年3月、鎌倉市はフェアトレードタウンとして認定され、同商品は一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会が主催する『ソーシャルプロダクツ・アワード2025』で最高位の「大賞」を受賞。
さらに、こうした市民・企業・行政が垣根を超えて連携し、地域の新しい価値を共創した取り組みが社会に新たなインパクトをもたらす「ソーシャルムーブメント」として高く評価され、本プロジェクトは「第2回フェアトレード・ジャパンアワード2025」において、ソーシャルムーブメント部門の優秀賞を受賞しました。
この受賞を励みに、作り手・売り手・買い手・そして地域社会のすべてに『豊かな循環』が巡る未来を目指し、持続可能な共生社会の実現に向けた歩みをさらに進めています。
授賞式の様子。
