Chapter6.ワインをより楽しむためのヒント

太沢 素晴らしい会社ですね。そういえば先生は今回のライフスタイル・シリーズキャンペーンの賞品にワイングラスをお選びになられたと聞きました。同じワインでもグラスによってびっくりするほど香りが違うことがありますが、ワインを飲む時のコツなどありますか?

グラス上層部の空気について説明する田辺さん
グラス上層部の空気について説明する田辺さん

田辺 私がワインを飲む際に大事にしていることは、3つあります。温度とグラスそして料理との相性です。料理だと冷たくいただくものは冷たく、温かいものは温かくでしょ。ワインも一緒で温度がとても大切です。そして、料理に合う器があるようにワインはグラスが大事です。ワインはぐいぐい飲むお酒ではなく、色と香り、味を楽しみながら料理の合間に飲むお酒ですから、グラス選びもちょっと拘っても面白いですよ。
とは言ってもご自分ではなかなか選ぶのも大変と思い、今回私からのプレゼントとして世界のソムリエから「ワインを楽しむにはリーデルしかない。」とまで称賛されたリーデル社の大ぶりグラスを選んでみました。大きなグラスに3分の1ほどワインを入れてください。グラスの上層部にできる、3分の2ほどの空間は香りを楽しむスペースです。グラスを大きく回してみてください。どうですか?香りが湧いてくるように膨らみ、変化が楽しめるでしょう。
プレゼントには2個用意しましたので、ご夫婦や友達と香りの変化をたのしみながらライフスタイル・シリーズのワインを味わっていただきたいと思います。赤も白も同じグラスでOKですよ。

グラスを回す太沢さん
グラスを回す太沢さん

太沢 本当にグラスの中で面白いほど香りが変化してきますね。でも、小さいグラスと大きいグラスってどうしてこんなに違うのでしょうね。

田辺 少し難しい話しになりますが、ワインに香味成分が含まれていて成分のアルコールや酸が影響し空気に触れることによって酸素と反応し香りが出てきます。ですから、少し大きめのグラスに入れるとその香りがグラスの中に広がり楽しめるの。小さなグラスですと、香りが直ぐに外部に逃げてしまうでしょう。特に赤ワインは熟成がそうですが、酸素によってエステル効果がありタンニン分がまろやかになったりします。空気(酸素)はワインを楽しむ大切な要素で、少しワインが硬いなと思ったらグラスを回しワインに酸素を与えてください。

太沢 ゆっくりいたわるようにグラスをまわすと、ワインも答えてくれますね。
それから、家で飲むときは、私は結構、白も赤も冷蔵庫で冷やしてから飲むようにしているのですが、そういう飲み方はありですか?

田辺 ワインの種類やヴィンテージにもよりますが、私も早飲みタイプは家でも同じ様にしますよ。白ワインは冷蔵庫からそのままテーブルに出していただき、最初の一杯は低温で喉越し爽やかに!冷やすことによって、白ワインの酸と果実味がシャープに感じられます。果物でも温度が高いとボケた感じになるのと同じですね。そのうち、時間とともに温度があがってきますので香りの変化を楽しんでいただければと思います。白ワインと赤ワインの大きな味の違いは、タンニンの有無です。人間の味覚は温度によって変わり、タンニンによる渋味は冷やすと余計強く感じます。

太沢 渋いお茶を冷やして飲むと渋さが強調されるのと同じですね。
だから、渋味の強い品種のカベルネ・ソーヴィニョン種やシラーズ種は冷やさず、18℃~20℃ぐらいで飲むと良いですし、ややタンニン分の少ないメルロー種やピノタージュ種はもう少し冷えていても良いですね。でも、それをコントロールするのは家庭では大変ですよ。

田辺 勿論、家の温度によっても違いますが、赤は冬から春は室温で結構ですし、クーラーを使い始めるころからは冷蔵庫に入れて冷やし、飲む30分ほど前に冷蔵庫から出して少し温度を上げて飲むと美味しくなります。
夏には、最初の一杯は冷蔵庫から出した赤ワインに氷や炭酸水(ミネラルウォーター)を加えてスパークリングのように飲んでしまいます。そのうち温度があがりますので香りを楽しみながら料理と一緒に。
1本でもいろいろ楽しめると思います。

参考例:国分作成2011年春季小売店様向け提案書より
参考例:国分作成2011年春季小売店様向け提案書より

太沢 最後に今回先生が推薦しているKWVのライフスタイル・シリーズワインについて一言お願いします。

田辺 まだ南アフリカのワインを飲んだことがない方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな方達にも是非飲んで頂きたいのがこのライフスタイル・シリーズです。
品種の特徴がよく現れていますので7種類の中から自分の好きな品種を見つけていただき、この料理にはこの品種が合うわねと、色々な組み合わせを試してもらいたいと思います。南アフリカのワインのいいところは気取らず、美味しく、手軽に新たなワインの面白さを発見することにありますから。

太沢 今日はとても興味深いお話をありがとうございました。