DISTILLERY ウィスキーづくりの理想郷。トマーティン。

名もない村が、ウィスキー造りの理想郷に。

トマーティン村。スコットランドの古語で、「ネズの木の茂る丘」を意味する村。ロンドンの北西約900km、標高315m、人口およそ500人。何もない村だった。しかし、ここにはいい水があった。モナリアス山系の複雑な地質を経て、静かに流れる清らかな小川。そして、良質のピート(泥炭)が産出された。気候、湿度など、すべてがウイスキー造りに最適な自然環境だった。いや、正確には、良いウイスキーを造り続けてきたことが、理想郷である証だった。


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変わらない、蒸留所の情熱とこだわり。

ウイスキーの仕込み水は、村を流れる小川から。「オルタ・ナ・フリス(自由の小川)」と呼ばれるこの小川の水は、まさに自然からの贈りもの。この水なくして、フレッシュでフルーティな香りは生まれない。そして、ここで産出されるピートなくして、まろやかな口あたりとバランスの良い味わいは生まれない。標高315mは、スコットランドのモルト蒸留所の中で、最も標高の高い蒸留所。蒸留所ブランド・アンバサダーのダグラス・キャンベルは、1961年からここでウイスキーを造り続けている、スコッチウイスキー界の重鎮。すべてが揃って初めて、トマーティンはトマーティンとなる。